臨床検査技師の仕事内容として検体採取(採血・鼻汁採取など)、検体検査、生理機能検査があります。
検体採取
検査技師の検体採取の主な仕事は採血でしたが、2015 年 4 月1日より採血以外の検体採取が出来るようになりました。鼻汁採取(インフルエンザなどの検査)や表皮・口腔粘膜の採取、皮膚・体表粘膜の膿の採取、体表の付着物の採取、綿棒を用いて肛門からの糞便の採取などが検査技師の仕事となりました。
検体検査
検体検査とは患者さんから採取された血液、尿、糞便、喀痰、生検材料などを検査することです。主に一般検査、生化学検査、血液検査、微生物検査、免疫検査、輸血検査、病理検査があります。
一般検査
一般検査は尿検査が主検査であり、尿中の糖やタンパク、赤血球、白血球などの値に異常がないか調べます。また、顕微鏡で尿中の細胞や結晶を観察し尿路感染症や腎臓の状態を調べることもできます。
他には寄生虫検査や便潜血検査、髄液検査などがあります。
生化学検査
生化学検査とは肝機能、腎機能、栄養状態、脂質異常、糖代謝、内分泌機能、電解質異常など調べる検査です。血液中の糖、タンパク、酵素、脂質などを測定して正常か異常かを調べます。
血液検査
血液検査は主に赤血球、白血球、血小板などの血球の数を数える検査(血球算定)です。
また、顕微鏡で血液を観察することでさらに詳しく貧血や血液の病気がないかを調べることができます。
その他に凝固機能検査、線溶機能検査、出血機能検査などがあります。
微生物検査
尿、喀痰、糞便、血液などを数日かけて培養し、微生物を特定するとともに、起炎菌の有無や薬の感受性を調べる検査です。
免疫検査
血液を用いて肝炎や梅毒などの感染症、腫瘍マーカー、アレルギーなどを調べる検査です。
輸血検査
血液型や不規則抗体検査、患者と他の人の血液が適合するか調べる(交差適合試験)検査などがあります。
病理検査
生検や手術によって摘出された組織を調べる検査です。
顕微鏡で観察し、異常な細胞の有無や病気の進行度合いを見ることができます。病理解剖や生検の補助をすることもあります。
生理機能検査
患者さんの体に直接機器を当てて検査するのが生理機能検査です。
心電図検査、呼吸機能検査、脳波検査、超音波検査、筋電図検査などがあります。
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